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小野田坂道はツールを目指す 第21回 3度目の春

2015年4月4日 GP del Navarra【1.1】
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ピレネーの西端にあるナヴァラ地方での1級ワンデー・レースに参戦です。

ここのところ超級とワールド・ツアー級のレースにばかり出ていたので、1級は久しぶりですね。

1級カテゴリーならば、丘陵コースでも登りゴールですから勝負になるはずです。

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単独エース指定です。

ザッカリン先輩を含む有力選手もアシストンに加わっていますが、丘陵コースだとアシストというより個人勝負になりやすいので、むしろライバルでしょうか。Rovry選手、Valls選手、Machado選手なども前のレースでアシストとして参加してくれた能力上位の選手ですから、このカテゴリーの丘陵コースならば優勝候補でしょう。

つまりまあ、各自で頑張れという感じでしょうか。

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思った通り、誰も護衛に付きません。

坂道は逃げ合戦の間は運動係数65でしのぎ、逃げがどうやら確定したので運動係数70にあげました。そろそろ前に出ます。

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勝負所に来ました。次の最も大きな丘のあたりからアタックがかかりそうです。

こういった凹凸が多い丘陵コースは個人勝負になりやすく、メイン集団で逃げ集団を捕まえてからカウンターアタックなりスプリント勝負するなりする展開になりずらく、その前に個人や小集団がアタックをして前を捕まえに行く展開が多いようです。

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雨が降ってきました。降りに入ってチームメイトが2人落車。影響で後ろの方は集団から脱落です。坂道は前の方にいるので影響ありません。

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不思議とメイン集団に動きが無いので、頃合いは良しと最後の連丘で飛び出しました。前の逃げ集団にジャンプアップし、最後の最後に温存した黄色スタミナを使って坂で勝負です。

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先頭を捕まえました。赤スタミナ(無酸素)をやや消費しているので、もう少し牽いてもらいます。

追走集団とは1分差ですから、スタミナをうまく配分すれば逃げ切れそうです。

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ギリギリまで粘り、追走集団が追いついてきた瞬間、坂の登り口でアタック開始です。赤スタミナも回復していますし、残り2kmを切っていますので、黄色スタミナも十分でしょう。

うまく振り切りました。優勝です。

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1級だとさすがに丘陵コースでも坂道の丘陵(HIL)能力75でも十分に勝負できますね。

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小野田が最強!

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2位に39秒の差を付けました。意外と能力的には上位であったチームメイト達が上位に入ってこなかったのが意外ですね。

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このカテゴリーの優勝だと20点しかくれませんね。それでもありがたいボーナスです。



2015年4月12日 GP Primavera【1.1】
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スペイン北部ビルバオ地方の1級ワンデー・レースです。

おなじみのメンバーが結構参加していますね。

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もちろん坂道の単独エース指定です。カテゴリー1級のレースくらいならもう信頼を勝ち取っていますね。

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あれ、でもCastroviejo選手はPantano選手を護衛していますね。

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相変わらずAIはボトル補充のタイミングが遅いですね。それとも、チームメイトが皆各自で勝利を目指していて、誰もボトル補充のアシストをしたくないんでしょうかね。

勝負どころで前に行きたいのですが、どうするべきか。
肝心のところで。

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仕方なく前に出て、小アタックでボトル補充。ところが坂道が補充している一瞬を突き、さらにアタックをした選手が。まんまと使われてしまった坂道。慌てて追いかけますが、単独だときつい。

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追いつけませんでした。そのまま3位。

ならばあのまま補充をせずに、アタックにしてしまえばよかったんでしょうか。

いずれにしろ痛恨です。



2015年4月19日 Amstil Gold Race【WT CLAS】
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昨年も参加したアムステル・ゴールドレース。昨年は16位に沈んでいますが、クラシックとなると脚質の向いたハイレベルの選手が続々と参戦してきます。

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さすがに脚質の違う坂道はエース指定はされません。

単独エース指定はフランス期待のジュリアン・アラフィリップ選手。全ての能力において一流で、サガン兄貴とは少し別の傾向の万能選手ですね。サガン兄貴はさすがに山は不得手ですが、アラフィリップさんは山も登れて、ある程度のスプリントもできます。
このゲームにおいても、山岳得意な選手に付いて行ってゴール前でかわすパターンで山岳ステージを結構勝っちゃったりしているのを良く見ます。

ただし、サガン兄貴と違い、凹凸向きな坂道には逃げ可。

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後方スタートなので、逃げられません。200人の選手をかき分けて前に出た頃には、すでに3人の逃げが容認されています。

坂道はおとなしく集団待機です。

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断然の優勝候補アラフィリップさんを抱えている我がチームは、後半に入って積極的に集団を牽き、逃げ集団を追いかけます。

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アラフィリップさんがアタック。10人ほどが付いて行きます。
しかし、あまりのハイペースに坂道の体力はかなりきつい。

しかもアラフィリップさんの調子が「+5」確定で坂道は「-1」確定。
これはもうアラフィリップさんにチーム・メイトとして勝たせなければなりません。

坂道はボトル補充をこの先頭集団で行い、アラフィリップさんに配りに行きます。
これによって完全に坂道は売り切れました。

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集団からかなりおくれて34位です。

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坂道のボトル・アシストもあって(多分)、アラフィリップさんが先頭集団のトップで優勝。

あれ、サガン兄貴、坂道が先頭集団でボトル補充をしていた時はまだメイン集団にいたはずでは?いつの間にか追いついてタイム差無しに持ち込んでいますね。



2015年4月22日 La Fleche Wallonne【WT CLAS】
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中2日でこれも有名なクラシック・レースです。平日のレースですが、なんでも伝統的にこの日はこの地方では半ドンなんだとか。南ベルギーのレースで、最後にユイの市街地でゴールです。

有名なのは最後の坂です。通称ユイの壁と言われている激坂で、最後のゴールとその一つ前の出っ張り、そしてさらにその1つ前の連丘の最初と合計3回この壁を登ります。

ただし、残念ながらこの壁、急坂ではあるのですが、このゲームでは主に使う能力は丘陵(HIL)。もしも山岳(MON)を主に使うんなら、坂道にも勝機は十分なのですが。

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またもやアラフィリップさんが単独エース指定。マイカ先輩がアシストに参加で「逃げ可」ですね。

まあこちらはジロ・ディタリアを前にしての調整代わりでもあるので(歴史あるクラシック・レースに対して失礼ですが、他のワンデー・レ―スは平坦やら石畳やらで坂道には不向きなのです)、好走できればという感じですね。

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ユイの市街地に入りました。前の方でアラフィリップさんと逃げ集団を追うために牽いているチームメイトが固まっていますね。坂道はここに参加しに行きます。
アラフィリップさんに付いて行けば、何かあるかもしれません。

もっとも、アラフィリップさんが「調子+4」確定、坂道はまたも「調子-1」確定ですから、勝ち目は全くありません。

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1回目のユイの壁を登り切ったところです。この先がゴールですが残念ながらここを行きすぎて大きく1週、さらにもう1回壁を登って小さく1周、そして最後にもう一度登ってゴールです。

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絶好調のアラフィリップさんは切れ切れで、さっさと一人でアタック。逃げ集団を追いぬいてもうメイン集団とは1分以上の差が。坂道はメイン集団で追走するのが精一杯です。

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ユイの壁を何とか登りましたが、スタミナは切れていて、惨めにも他の選手の後ろで牽いてもらうだけ。
集団にいるだけでボロボロになるとか、恐るべしクラシック・レース。

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2位ノクワトコフスキーはポーランドのクラシック・スペシャリスト。モニュメント・レースのみならず、ステージ・レースも優勝しているオール・ラウンダーでもあります。タイムトライアルも得意なので、猛烈に単独でアラフィリップさんを追いかけたようですが、アラフィリップさん、競り勝ったんですね。



2015年4月26日 LIEGE - Bastone - Liege【WT MAJ】
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クラシックの中でも特別に格式の高いモニュメント・レースの中でも「最古参」と呼ばれ、「女王」と呼ばれる「パリ~ルーベ」と双璧なのがこの「バスト―ニュ~リエージュ~バスト―ニュ」ですね。あちらが石畳なら、こちらはアルデンヌの丘陵地帯。

女王様には昨年、坂道が参戦して痛い目にあいましたが、クライムのあるこちらはどうでしょうか。
まだ勝負になるのではないかと踏んでいます。

全体的に細かく深い凹凸が多いですね。終盤のアップダウンをこなしてタイミングよくアタックがかかれば坂道の加速(ACC)が活きるのですが、クラシックの通例として後半は流れが早く、生半可な能力では付いていけません。

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三度アラフィリップさんが単独エース指定です。クライム能力のあるマイカ先輩と共に坂道は逃げ可。

あのサガン兄貴もアシスト指定です。

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後方スタート。

この「最古参」において逃げてテレビに映りたいところですが、ちょっと無理そう。

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逃げ集団は3名。アップダウンのあるなかと最大で8分30秒の差が付きました。

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チームメイト2人が落車。おかげで後方で15人がちぎれました。まだ中盤なので集団復帰はできるかもしれません。

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アラフィリップさんは調子「-2」ですが、お構いなくさっさとアタックをかけました。すかさず追走集団が組まれましたが、坂道は乗りそこねました。と、いうより、ペースが速すぎて脱落。

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さすがにちょっとタイミングが早すぎたか、調子が少し悪いためか、アラフィリップ選手はゴール前で売り切れて、坂を登れていないようです。
すでに2人にかわされてしまいました。

坂道も激しいペースに揉まれてスタミナは限界。ちょっと分不相応に前に来すぎましたかね。

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3分差の18位。

こういったクラシック・レースなどの単発レースは、坂道が得意とするステージ・レースとは違った能力値が必要で、また違った戦いになりますね。そのため、純粋クライマーである坂道にはこういったアップダウンがあるくせに終盤の流れが早いレースは付いていけません。何しろクラシックには違った意味で化け物たちが沢山参戦してくるのですから。
坂道も山岳(MON)能力は他の一般の選手からは化け物扱いされているでしょうが、畑が違います。

上位はクワトコフスキー選手とルイ・コスタ選手。共に穴がないオール・ラウンドに能力が高い選手ですね。

アラフィリップさんは終盤に疲れて7位。クラシックに2連勝しながら、本命のモニュメント・レースで力尽きました。


これで坂道の本年度の序曲は終わりました。約2週間後にはいよいよグラン・ツールの一つ、ジロ・ディタリアが始まります。勝機が少なくともクラシック・レースに参戦したのは、このジロ・ディタリアの調整のためでもあります。

ジロ・ディタリア自体が非常に格式の高い三大ツールの一つですが、ここでさらに明確な戦果が出れば、7月のツール・ド・フランスに即参加できます。

ステージ優勝
総合5位以内
山岳賞
ポイント賞
新人賞

このどれかを達成すればクラスVになり、最後の制約がはずれることになるのです。

次回はいよいよジロ・ディタリアです。


by Pro_Cyclist | 2019-03-19 21:02 | 小野田坂道はツールを目指す

Pro Cyclist Manager 2015でツール・ド・フランスを目指す


by Pro_Cyclist