小野田坂道はツールを目指す 第21回 3度目の春
2019年 03月 19日
2015年4月4日 GP del Navarra【1.1】
ここのところ超級とワールド・ツアー級のレースにばかり出ていたので、1級は久しぶりですね。
1級カテゴリーならば、丘陵コースでも登りゴールですから勝負になるはずです。
ザッカリン先輩を含む有力選手もアシストンに加わっていますが、丘陵コースだとアシストというより個人勝負になりやすいので、むしろライバルでしょうか。Rovry選手、Valls選手、Machado選手なども前のレースでアシストとして参加してくれた能力上位の選手ですから、このカテゴリーの丘陵コースならば優勝候補でしょう。
つまりまあ、各自で頑張れという感じでしょうか。
坂道は逃げ合戦の間は運動係数65でしのぎ、逃げがどうやら確定したので運動係数70にあげました。そろそろ前に出ます。
こういった凹凸が多い丘陵コースは個人勝負になりやすく、メイン集団で逃げ集団を捕まえてからカウンターアタックなりスプリント勝負するなりする展開になりずらく、その前に個人や小集団がアタックをして前を捕まえに行く展開が多いようです。
追走集団とは1分差ですから、スタミナをうまく配分すれば逃げ切れそうです。
うまく振り切りました。優勝です。
2015年4月12日 GP Primavera【1.1】
おなじみのメンバーが結構参加していますね。
もちろん坂道の単独エース指定です。カテゴリー1級のレースくらいならもう信頼を勝ち取っていますね。
勝負どころで前に行きたいのですが、どうするべきか。
肝心のところで。
ならばあのまま補充をせずに、アタックにしてしまえばよかったんでしょうか。
いずれにしろ痛恨です。
2015年4月19日 Amstil Gold Race【WT CLAS】
さすがに脚質の違う坂道はエース指定はされません。
単独エース指定はフランス期待のジュリアン・アラフィリップ選手。全ての能力において一流で、サガン兄貴とは少し別の傾向の万能選手ですね。サガン兄貴はさすがに山は不得手ですが、アラフィリップさんは山も登れて、ある程度のスプリントもできます。
このゲームにおいても、山岳得意な選手に付いて行ってゴール前でかわすパターンで山岳ステージを結構勝っちゃったりしているのを良く見ます。
ただし、サガン兄貴と違い、凹凸向きな坂道には逃げ可。
坂道はおとなしく集団待機です。
しかし、あまりのハイペースに坂道の体力はかなりきつい。
しかもアラフィリップさんの調子が「+5」確定で坂道は「-1」確定。
これはもうアラフィリップさんにチーム・メイトとして勝たせなければなりません。
坂道はボトル補充をこの先頭集団で行い、アラフィリップさんに配りに行きます。
これによって完全に坂道は売り切れました。
あれ、サガン兄貴、坂道が先頭集団でボトル補充をしていた時はまだメイン集団にいたはずでは?いつの間にか追いついてタイム差無しに持ち込んでいますね。
2015年4月22日 La Fleche Wallonne【WT CLAS】
中2日でこれも有名なクラシック・レースです。平日のレースですが、なんでも伝統的にこの日はこの地方では半ドンなんだとか。南ベルギーのレースで、最後にユイの市街地でゴールです。
有名なのは最後の坂です。通称ユイの壁と言われている激坂で、最後のゴールとその一つ前の出っ張り、そしてさらにその1つ前の連丘の最初と合計3回この壁を登ります。
ただし、残念ながらこの壁、急坂ではあるのですが、このゲームでは主に使う能力は丘陵(HIL)。もしも山岳(MON)を主に使うんなら、坂道にも勝機は十分なのですが。
まあこちらはジロ・ディタリアを前にしての調整代わりでもあるので(歴史あるクラシック・レースに対して失礼ですが、他のワンデー・レ―スは平坦やら石畳やらで坂道には不向きなのです)、好走できればという感じですね。
アラフィリップさんに付いて行けば、何かあるかもしれません。
もっとも、アラフィリップさんが「調子+4」確定、坂道はまたも「調子-1」確定ですから、勝ち目は全くありません。
集団にいるだけでボロボロになるとか、恐るべしクラシック・レース。
2015年4月26日 LIEGE - Bastone - Liege【WT MAJ】
女王様には昨年、坂道が参戦して痛い目にあいましたが、クライムのあるこちらはどうでしょうか。
まだ勝負になるのではないかと踏んでいます。
全体的に細かく深い凹凸が多いですね。終盤のアップダウンをこなしてタイミングよくアタックがかかれば坂道の加速(ACC)が活きるのですが、クラシックの通例として後半は流れが早く、生半可な能力では付いていけません。
あのサガン兄貴もアシスト指定です。
この「最古参」において逃げてテレビに映りたいところですが、ちょっと無理そう。
すでに2人にかわされてしまいました。
坂道も激しいペースに揉まれてスタミナは限界。ちょっと分不相応に前に来すぎましたかね。
こういったクラシック・レースなどの単発レースは、坂道が得意とするステージ・レースとは違った能力値が必要で、また違った戦いになりますね。そのため、純粋クライマーである坂道にはこういったアップダウンがあるくせに終盤の流れが早いレースは付いていけません。何しろクラシックには違った意味で化け物たちが沢山参戦してくるのですから。
坂道も山岳(MON)能力は他の一般の選手からは化け物扱いされているでしょうが、畑が違います。
上位はクワトコフスキー選手とルイ・コスタ選手。共に穴がないオール・ラウンドに能力が高い選手ですね。
アラフィリップさんは終盤に疲れて7位。クラシックに2連勝しながら、本命のモニュメント・レースで力尽きました。
これで坂道の本年度の序曲は終わりました。約2週間後にはいよいよグラン・ツールの一つ、ジロ・ディタリアが始まります。勝機が少なくともクラシック・レースに参戦したのは、このジロ・ディタリアの調整のためでもあります。
ジロ・ディタリア自体が非常に格式の高い三大ツールの一つですが、ここでさらに明確な戦果が出れば、7月のツール・ド・フランスに即参加できます。
ステージ優勝
総合5位以内
山岳賞
ポイント賞
新人賞
このどれかを達成すればクラスVになり、最後の制約がはずれることになるのです。
次回はいよいよジロ・ディタリアです。
by Pro_Cyclist
| 2019-03-19 21:02
| 小野田坂道はツールを目指す