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小野田坂道はツールを目指す 第22回 ジロ・ディタリア その1

2017年5月9日~31日 Supergiro di Italia【WT GT】
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いよいよジロ・ディタリアが開幕です。
23日間で21ステージに渡る長丁場ですから、体力の温存も重要になりますね。

参加メンバーは残念ながら一軍半くらいです。ベストメンバーはやはり本命のツール・ド・フランスに残しているのでしょう。
特にスプリンター陣が薄く、サガン兄貴も若手の(オリジナル選手)Bertos選手もいません。また、丘陵(中級山岳)に向いたアラフィリップさんも不参加です。スプリント・エースはマッテーオ・ペルッキ。

ただし、山岳主体のジロ・ディタリアだけあって、クライマーは豊富。マイカ先輩とザッカリン先輩が山岳(MON)能力80越えで、フルグサンク先輩も79ありますね。

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ただし、残念ながら坂道は総合エースに指名されませんでした。

やはり選手の格というものが影響しているのでしょうか。

選手には評価(Reputation)という項目があります。
サガン兄貴はスーパースター(Sperstar)ですね。
アラフィリップさんはスター(Star)
ザッカリン先輩とフルグサンク先輩とマイカ先輩は大陸規模(Continental)
坂道は国際的(International)です。
他にもNationalやDistrict、Regional、Localなどといった評判があります。

ステージ構成は以下の通り

1:チームタイムトライアル
2:平坦
3:丘陵
4:丘陵
5:山岳(登りゴール)
6:平坦
7:丘陵
8:山岳(登りゴール)
9:丘陵
(休養日)
10:平坦
11:丘陵
12:丘陵
13:平坦
14:個人タイムトライアル(平坦)
15:山岳(登りゴール)
(休養日)
16:山岳(登りゴール)
17:平坦
18:山岳(降りゴール)
19:山岳(登りゴール)
20:山岳(登りゴール)
21:平坦

第14ステージで失なうタイムトライアルでの持ちタイムを後半の山岳でどれだけ取り返せるかがカギですね。




5月9日 第1ステージ
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最初はチーム・タイム・トライアルから開始です。

普段は結果だけですが、せっかくのワールド・ツアー級レースなので、画像も。

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こんな風に並んでチーム順にスタートを待ちます。

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海沿いの道を先頭交代しながら進んでいきますね。

何もせずに自動に進むのをみるだけです。
一応少しいじれるらしいですが、オートに任せた方がいいようです。

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結果は21秒遅れ、3位とタイム差無しの4位です。

チーム全体が基本的に同じ(チームで5番目にゴールした選手の)タイムとなります。



5月10日 第2ステージ
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最初に丘がある他は、終盤に4級山岳に設定されている小丘を除き、ほとんどアップダウンのないコースですね。

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せっかくだから、このジロ・ディタリアに参加する各チームの有力スプリンターを紹介しておきます。

アレキサンダー・クリストフとマーク・カベンディッシュが双璧で抜けていますね。以下のスプリンター陣は少し力が劣ります。

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いよいよ本格的にスタートですね。

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両エースのペルッキとザッカリン先輩がそれぞれ護衛されます。

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なかなか逃げが決まりませんでしたが、序盤の丘を前に3人がやっと逃げに成功しました。
丘を登り終わって降りに入っています。

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丘を降りました。さらに逃げ集団が好調に差を広げていきます。この時点でも逃げ集団とは4分の差が付いています。

いよいよ集団はペースを上げて詰めに掛かりました。

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ゴールまであと10kmというところで逃げ集団のうち2人が吸収されました。
あと1人がまだ逃げています。

ここで我がチームのスプリント・エースのペルッキが落車・・・。せっかく「調子+2」なのに何をしているんでしょうか。

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残り3km。最大運動係数を99に上げて、ポジション維持を選択しています。完全に流れ込みの態勢。

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前の方ではスプリントが始まっていますが、坂道は体力温存のために流れ込みです。
何しろ、21ステージに渡る長丁場ですからね。

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無事に30位に流れ込みました。



5月11日 第3ステージ
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丘陵ステージですが、終盤は平坦なコース。これは丘を越えてきたスプリンター同士の勝負になる坂道の苦手なコースですね。

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スタートです。

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護衛体制は前日と同じ、スプリント・エースのペルッキと総合エースのザッカリン先輩に護衛が付きます。

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最初の小丘を越えたところです。
ここまで誰も逃げようとしませんでしたが、やっと4人ほどが集団から飛び出しました。

坂道は最大運動係数を60に保って余計な体力を使わないようにしてあります。

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あっという間に引きもどされました。

海沿いの街なのでしょう。坂が多い市街を進んで、集団のまま後背の高台へ進んでいきます。

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3級山岳の頂点まであと1kmです。

ここで1人が飛び出し、2人が続きました。

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あら、大落車ですね。坂道は危うく逃れましたが、チームメイトが2人巻き込まれました。
ペルッキは第2ステージに続いての落車ですね。

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降りを利用して、落車組も集団に何とか合流してきました。

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長い丘の登りで、少し集団から遅れている選手が出始めました。

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2級山岳の頂上を過ぎて降りに入ります。あとは降って平坦な地形に入ります。

2級山岳で集団はペースを上げていたため、頂上で集団の前の方が分離してしまいました。このまま前の方の集団は追走集団として逃げ集団を追っていく模様です。

ただ、降りが長いので、坂道は焦っていません。

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予想通り、結局は追走集団もメイン集団に吸収されました。

逃げ集団とのタイム差は2分ほど。

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まだ逃げています。残り12kmで32秒。

これはゴール前まで粘り込みそうですね。

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かと思いきや、集団が猛烈に追ったので、残り5kmを切ったところでとうとう逃げ集団を吸収しました。

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ゴール前、やはり集団ゴールになりました。

ただし、有力選手を含む数十人の選手が遅れています。

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タイム差無しで流れ込みました。



5月12日 第4ステージ
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第4ステージも丘陵ステージです。こちらも最後は平坦ゴールですが、その前に丘があるのでアタックが決まる可能性がありますね。
タイム差が数十秒単位で付く可能性はあります。

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港町をスタート。しばらく海沿いの道を行きます。

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4人が逃げ出しました。集団がすぐに追って吸収します。

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なかなか逃げが決まりません。

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集団のまま最初の3級山岳に向かいます。

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1人の選手がアタックしました。

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最初の3級山岳を越えて降りに入ったところです。

三々五々と逃げ集団に加わって行こうとします。

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降り坂のアタックは決まりにくい。結局、第2波の1人のみが逃げに加わりましたが、他の選手達は引きもどされました。

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中間ポイントで飛び出してポイントを獲得しようとした選手2人がそのまま飛び出して逃げ集団に合流しました。

赤い選手なので、そのうち1人は暫定で山岳賞の選手です。逃げて残りの3級山岳の山岳ポイントを取りに行っているのでしょう。

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暫定の調子が「+3」ですね。

うまくスタミナが温存できれば、もしかしたら勝負になるかもしれません。

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2つ目の3級山岳も通貨です。

暫定山岳賞の選手が逃げ集団から遅れ出しました。逃げ集団へ追い付くのに体力を使い果たしたのか、それとも2つ目の3級山岳ポイントで山岳ポイントを稼いだからもう集団に下がるのか。

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最後から2番目の丘を登っています。

ここら辺でアタックがかかるはずですから、それに飛び付く態勢なのですが、誰も来ません。

このままだと逃げ切られてしまいそうなので、頂点までの少しの時間、自ら牽いてみます。

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坂道が牽きますが、集団は唯々諾々と付いてくるだけ。

現金なもので、小アタックして坂を駆け上がると、急いで集団は追いかけてきます。

降りでは後ろに回って体力を回復し平坦になったので坂道は前に出ます。

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一向に集団のスピードが上がらないので、これはまずい、逃げ切り濃厚です。

そこで坂道は最後の丘を使ってアタック開始。集団から離れて単独で逃げ集団を追います。

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前から2人目の選手が見えます。最先頭の選手とは1分差、もはや追いつけません。

追走集団が44秒差に迫ってきますが、どうでしょうか。2km内に入ればスプリントが可能になり、赤スタミナ(有酸素)で勝負できます。

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2位の選手に追いついてしばらく後ろで牽いてもらい、タイミングを見て残り1kmでスプリント開始。

追走集団も迫ってきており、危ういところですがしっかりと先着しました。

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なんと丘陵コースで2位に。わずかですがボーナス・タイムも入ります。

表彰台をキャプチャし忘れましたが、上位40名ほどと後続のメイン集団とはタイム差がついたので、坂道が暫定新人賞で、ジャージを獲得しました。



5月13日 第5ステージ
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いよいよ山岳ステージです。

前半にある3級山岳は小手調べで、本命は最後の登りゴールです。

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ステージ優勝候補の選手たちです。

コンタドール、ニバリー、ピノ、ランダ、アル、ザッカリン、当代一流のクライマー達が並びますが、山岳(MON)能力だけならば坂道が最上位。コンタドールを抑えてなんと優勝候補の筆頭に挙げられました。

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例の如くアタック合戦が開始されます。

平坦ステージでないので、スプリント・エースのペルッキはアシストに回り、マイカ先輩を護衛。

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逃げをことごとくつぶしているのは「アスタナ」チームのアシスト達。集団を牽いて行きます。
ツール・ド・フランス総合優勝経験者のコンタドールとニバリを両エースとして参加させています。

Guardin選手は総合エースのザッカリン先輩を護衛しています。

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3人が飛び出しましたが、またもや潰されます。

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緩やかな登りになってようやく逃げが決まります。5人にもう1人が加わって6人の逃げ集団です。

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3級山岳の頂上です。ボトル補充のタイミングが悪く、なかなか上がってきません。

チームメイトのAlbasini選手(ゼッケン72番)はスイス・チャンピオンの証であるナショナル・ジャージを付けていますね。ベテランのパンチャーです。

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降りに入ってようやくボトルが補充されてきました。結構危ないタイミングだったのでは。

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坂を下っていきます。

坂道の調子は暫定で「+4」。
これはチャンス。初のグラン・ツールでのステージ優勝と総合首位を目指します。

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いよいよ最後の長い登りに入ります。
集団は未だに水色のジャージ「アスタナ」が集団をコントロールしています。

坂道の調子は「+5」で確定。これは勝たなければなりません。


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数人の選手がアタック。

まだ坂が緩いので、慌てません。急坂になれば坂道の登坂力ですぐに追いつけます。

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集団がペースを速め、アタックした集団をすぐに吸収しました。

いよいよ坂がきつくなります。

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また一人の選手がアタックをしました。

これに対しては坂道は追いかけます。カウンターアタックを決めて勝負ですね。

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カウンターアタックを決めました。完全に抜けだしています。

今日の「調子+5」と山岳(MON)能力が出場選手の中で最高であることから、もう決まりでしょう。

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1人追いかけています。

運動係数85なのに全く差が広がりません。

そろそろ運動係数を落としてマイペースにしなければならないのに、これでは売り切れてしまいます。

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やられました。

絶好調の坂道を置き去りにして行ったのは「アスタナ」のニバリ。
アスタナはアシストが途中まで牽いていたので、もう余力が無いはずです。

ただ、ニバリが来たということは、多分コンタドールが追いかけて来て、その追撃にチーム・メイトのニバリが乗り、コンタドールが力尽きたところでニバリが発射してきたに違いありません。

何しろ2人ともが山岳(MON)能力83の化け物です。このアスタナの両エース態勢は他チームからは恐るべき存在ですね。チーム内でどう折り合いを付けるのかは知りませんが。

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さすがに最後はニバリも緩めたので、それ以上の差は付きませんでした。
なんと50秒近い差をつけられて残念ながら2位。

しかし、ニバリは前のステージで遅れていたので、なんと坂道は総合首位に浮上。ポイント賞もこの2位で確保です。

明日はマリア・ローザ(総合首位のジャージの名前)を着ることになります。

表彰台は撮り忘れてしまいました。



5月14日 第6ステージ
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中盤に大きな丘がありますが、前後は平坦なコースです。

坂道は総合首位を維持すべくタイム差無しの流れ込みを狙います。

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スタートです。
ゼッケン45番の選手の前にいるピンクのジャージの小柄な選手が総合リーダーのジャージ「マリア・ローザ」を着ている坂道です。なんとも名誉なことではありませんか。

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逃げ合戦が始まりましたが、現在チームメイトのAlbasoni選手を含む8人がアタックしています。
集団はその中によほど逃がしたくない選手がいるのでしょうか、執拗に追いかけています。普通は30秒近く空いたら逃げ切れることが多いのですが、許しません。

おかげでいきなり流れが早くなり、普通は最大運動係数70ならば集団から遅れることは滅多にないのですが、集団は縦長になってやもすれば分断され置いて行かれてしまいます。
坂道は最大運動係数を85にまであげたのですが、まだ不足だと赤字で記されました。一時的に90にまで上げておきます。

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アタックした8人がようやく吸収されましたが、また6人ほどが逃げてそれも追いかけ、ペースが下がりません。

坂道は85をキープしたまま備えます。すでに黄色スタミナ(有酸素)が大分減っています、まさかこのまま逃げ合戦が続いてペースが上がり、平地で千切れてしまうなどということがあるのでしょうか。現に有力選手を含む4人が一瞬集団から遅れてしまいました。

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ようやく一段落しました。しかし逃げ集団は形成されていないので、またすぐにアタックが続くかもしれません。

坂道は最大運動係数60に下げて自然に前に戻ろうと試みます。

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一転穏やかになりました。不気味な静けさで進んでいます。

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2人が逃げました。集団はこの2人に関してはあっさりと容認します。

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もう1人がアタックして先頭集団に加わりに飛び出しましたが、これも容認されています。

マリア・ローザ着用の坂道の隣に日本チャンピオンのナショナル・ジャージの新城選手が並んでいます。

「さっきの流れ、すごかったな」
「ええ」
「そのジャージ、似合うな」
「ありがとうございます」

なんてこと話しているんでしょうかね。もっとも新城選手の事ですから、本当ならば大逃げに参加したかったでしょうね。ジロ・ディタリアで大逃げが成功して3位に入ったことがありますし。

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最初の流れで集団から千切れた選手たちが復帰しました。

一時は脱落集団とメイン集団とは4分の差が表示されていましたが、集団の先頭同士を比べていますので、メイン集団は200人近い大所帯ですから先頭から末尾まで何分ものタイム差があります。そのため、実際には1分程度の遅れだったのでしょう。

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平坦コースにしては結構大きな丘かもしれません。

先頭集団は6分以上の差を付けて逃げています。

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ここにきて坂道に護衛が付きました。なんで今頃なのかは謎ですが。
普通は最初から付くんですが。

坂道の調子「-3」確定ですね。もういかにうまく流れ込むか、しかありません。

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降りには行っても細かいアップダウンがあります。集団はペースを上げて逃げ集団との差を詰め始めました。

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平地に降りました。

あとは遅れないように最大運動係数を85に上げて付いて行くだけです。

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ゴール前10km近くになりましたが、逃げ集団はもう少し逃げています。
しかしながら、逃げ切りはなさそう。

激しいペースアップで、すでにメイン集団は半分くらいになっています。

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逃げ集団が吸収されました。

メイン集団に生き残っているのは約1/3。坂道は最大運動係数を99に上げます。

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ゴール前のスプリントです。

すでに我がチームのペルッキが4位でゴール、発射台となったModolo選手も6位に入っています。

この状態ならタイム差無しの集団ゴールになりますね。

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あらためで表彰台です。

個人総合タイム。

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チーム総合タイムも1位です。

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結果的には無事に流れ込めましたが、序盤の激しい動きに焦らされました。



5月15日 第7ステージ
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終盤に登りきったところで平坦ゴールの丘陵コースです。

総合首位ですから、無理に1位を狙うよりもタイム差維持を狙いたいところ。

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丘陵コースなので、ペルッキが護衛に付いてくれます。
さすがに総合首位の坂道には護衛を付けることになったようですね。

しかしこのような最後にスプリント勝負になるかもしれないスプリント・エースのペルッキこそ護衛で保護してなんとかゴール前に連れて行った方が良いような・・・。

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逃げ集団が形成できずに集団が引きもどしたまま15kmほどを進みました。

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3人がアタック。

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逃げ集団はまたも引きもどされました。

坂道は最大運動係数65にしておいて巻き込まれるのを最小限にしておきます。

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もう1人が新たに逃げ集団に加わりました。

マリア・ローザを着ている坂道がいるので、チーム・メイトは前の方にいますが、まだ集団をコントロールしていません。

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最初の丘を越えています。
断面図での見た目ほどの勾配ではなく、長く緩い坂です。

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雨が降ってきました。

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谷にまで降り、またこれから登って行きます。

この先にあるのが4級山岳ポイント。今は斜度4%程度ですが、もう少しきつくなります。

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4級山岳ポイントを越えると一時的に緩い降り坂です。

集団はペースを上げて逃げ集団を追い始めました。

マリア・ローザを抱える我がチームが牽かなくても勝手に他のチームが牽き始めました。

もっとも、この逃げ集団には有力な総合上位の選手はいないので、このまま逃げ切られても総合上位陣には影響はありません。なので、ステージ優勝を目指す優勝候補のスプリンターを抱えるチームが牽かざるを得ないのでしょう。

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登りに入って先頭集団が射程に入りました。

ただし未だにボトル補充をアシストが始めていません。ゴールまで持つか微妙なところ。
なので、今誰かがカウンターアタックを始めると、きついですね。

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逃げ集団が射程に入ったのに、牽制が始まり、差がまた広がりました。
空色の目立つジャージの「アスタナ」チームが変わって集団を牽引します。

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再びペースを上げた集団は坂を下って再び逃げ集団を射程内に収めました。「ロット・ソウダル」の選手も先頭交代に参加しています。

右上には現在の新人賞タイム差が出ています。首位はもちろん坂道で、2位はもうおなじみのルイ・メンティース選手ですが、2分27秒差をつけています。

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残り20kmで逃げ集団が吸収されました。

あとは2つの丘を越えてゴールです。

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2人がアタックを開始しました。1人はアルベルト・コンタドール選手。
一瞬の隙を突かれ、これに即座に対応できませんでした。

坂道は単独で追撃したくないので、誰かが動くのを待ちます。

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こちらももうおなじみのフランスの若手、ティボー・ピノ選手などが追撃を開始します。
坂道はすかさずこれに乗りにかかりました。

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この動きにメイン集団全体が追随し、吸収されました。しかしコンタドール選手は先頭に立って次の機会を狙っていますね。

最後から一つ前の丘がおわり、結構急な降り坂です。

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最後の坂に入り、コンタドール選手がアタック。坂道も最大運動係数を99に上げているので、ぴたりと付いて行きます。

ゼッケンを見ると、ダブル・エースを抱える「アスタナ」はゼッケン1番がニバリ選手、ゼッケン8番がコンタドール選手なので、一応第1エースはニバリ選手なんですね。

2人に挟まれているマリア・ローザを着用する坂道。冷静に考えればすごい絵です。

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コンタドール選手が売り切れたので、ここで坂道がカウンター・アタック。最低でも上位に食い込むべく、自らがレースを動かしました。

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ゴール前1kmで坂道はちょっとスタミナが足りませんでした。すぐ後ろに迫るティボー・ピノ選手。

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やはりゴール前で集団に追いつかれ、次々にスプリントで差されました。

ティボー・ピノ選手もその後ろに付けられていた選手に使われ、僅かに差されて2位。

我がチームの総合エースのザッカリン兄貴は7位でゴールしました。

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個人総合首位は堅持。チーム総合首位も維持しています。

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タイム差無しの14位です。



5月16日 第8ステージ
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2回目の山岳ステージです。このジロ・ディタリアの21ステージのうち7ステージが山岳コースなので、坂道にはグラン・ツールは相性がいいはずです。もっとも相手も強豪なので優勝できるかどうかは別の話ですが。

スタートして降り基調ですが、そこから2級山岳を越えて、そこから再び降り基調のアップダウン。最後に急な山を登ってゴールです。
比較的坂道には相性がいい山岳コースなのではないでしょうか。

ツール・ド・フランスに出場でいるクラスになるためには、このまま総合ジャージを維持して最低でも5位以内で終えるか、またはこのまま新人賞ジャージを維持できればいいのですが、それはまだ長丁場を乗り切らねばなりません。
それよりも手っ取り早いのはステージ優勝をしてしまうことです。山岳ステージは全て坂道は優勝候補ですから、そうなれば今年のツール・ド・フランスにいきなり参加できます。

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総合首位のGuardini選手には当然ながら護衛が付きます。

すでに3ステージの間、マリア・ローザを着ていますから、実質的にはエース交替かそれに近い状態だと思うのですが、どうでしょうか。

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スタートから少し降って次に最初の小さな丘を登って行きます。勾配8.5%と結構な登り坂ですね。2人が逃げ出しますが、これはすぐに捕まりました。


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次いで6人が逃げ、そこに2人が加わりますが、集団は容認です。

中盤の難所、2級山岳の山頂に差しかかってきました。
坂道は最大運動係数60を保って極力体力を温存していますね。

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降り坂に入りました。雨が降り出しています。

今日も空色の「アスタナ」が牽いています。

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どんどんと降り、一番深い谷に入りました。
ここから2個の小さなアップダウンを越えると最後の登りゴールですね。

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逃げ集団も諦めて吸収される選手がいますが、一方でカウンターアタックでメイン集団を飛び出していく選手がいます。

坂道はここで脚を使うよりも最後の山岳で逆転する方が効率が良いとみます。

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メイン集団の前に逃げ集団が12人で1分33秒差。十分に差は詰められる距離です。

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ここで我がチームのアシスト達が前に出てメイン集団を牽き、逃げ集団を吸収しました。
さすがになかなか役に立ってくれますね。

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そのまま強力な山岳アシストのマイカ先輩が牽いていきます。

ちょっと想定よりペースが早いですね。これでは他のチームを利しているような・・・。

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もう少し下でアタックを開始したかったのですが、仕方ないので頃合いを見てアタック。

おかげで集団全体を前にチームメイトが牽いてしまったため、後続とあまり差が付いていません。
体力を完全に失ってしまうのを恐れてじっくりと登って行きます。

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ファビオ・アル選手が差してきて2位でした。残念。二連続で山岳ステージで勝てませんでしたね。

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個人総合首位、チーム総合1位は代わりません

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待望の山岳ステージですが、前の山岳ステージ同様に、惜しいところで2位に終わりました。

しかし総合タイムではむしろ差をひろげていますね。



5月17日 第9ステージ
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丘陵というより中級山岳と言った方が相応しいステージです。

途中の2つの山岳ポイントを越えた後に降りますが、最後の一つ前の2級山岳が恐らくアタックポイントになりそうです。
最後は登って平坦ゴールになりますので、生き残ったスプリンターのスプリント勝負になるかもしれないので、タイム差無しでなんとかゴールしたいものです。

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スプリント・エースに指定されているはずのペルッキが護衛に付きます。
まあクライムが苦手なので、途中で脱落しそうですが。

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最初の山をチーム・メイトがハイペースで牽いたので、集団も緑スタミナ(総合)を結構失っています。

おかげでまだ逃げが成立していません。

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2級山岳の頂上付近に入りました。

逃げが5人ほど出ましたが、相変わらずハイペースで集団が牽かれています。

クライム得意なはずの坂道やマイカ先輩も結構スタミナを消費していますね。

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すでに集団から脱落している選手が出始めています。ペルッキも黄色スタミナを消費し尽くし、赤スタミナを代わりに減らし始めています。早くも脱落しそうですね。

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2級山岳を降り、1級山岳の登りに入ります。

すでにペルッキは脱落し、代わりにGuardiniが護衛に入りました。彼もクライム系能力は50台で全く信頼できません。

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この1級山岳ポイントは山頂でなくその手前に設定されています。勾配は10%。それを越えると山頂までは少し緩い登りになります。

早くもGuardini選手は脱落し、今までメイン集団の先頭交代に入っていたHaussler選手が代わります。クライム能力はまあまだマシですが、すでに体力を結構使っていますね。

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峠の山頂に着きました。ここから降って行きます。

すでに集団は1/3にまで減っていますが、降りで追い付いてくるでしょうか。

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1級山岳を降り、さらに1つ丘を越えています。
集団は小さいままで、脱落した集団はなかなか戻れないようですね。

護衛はAbasini選手にまた代わりました。

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終盤に来て、護衛に回っていたAlbasni選手も先頭交代に加わり、3人の我がチームの選手が逃げ集団をハイペースで追っていきました。そのために逃げ集団の大半は吸収しましたが、まだ1人逃げています。総合タイム上位の選手ではないので、無理に追いかける必要はないのですが、チーム・メイトは手をゆるめませんね。

坂道は前の方にいて、有力選手のアタックに備えています。乗って行ってタイム差無しでゴールするつもりですね。

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先頭交代にアスタナの選手が加わりました。今まで加わっていなかったマイカ先輩も加わっています。本来のエースであるザッカリン先輩も前の方にやってきました。勝負所を前にAlbasini選手が戻ってきて坂道の護衛に再び付きます。

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勝負どころと思われていた2級山岳にやってきましたが、逃げていた1人を吸収しましたが誰も出てきません。
坂道は護衛のAlbasini選手を使って勝負に出ます。

運動係数を85に上げ、「運動係数にしたがって漕ぐ」を選択すると、Albasini選手が懸命に漕いで坂道を牽いてくれます。この抜けだしに対し、たまらず総合2位のニバリがアタック。坂道はすかさずそれに乗って行きます。

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このニバリのカウンターアタックに対し、7人だけが反応しました。ニバリ、ファビオ・アル、サイモン・イェーツ、ティム・ウェレンス、ランダ、ルイ・メンティース、ミケル・ランダなど有力選手ばかりですね。

坂道は降りの間は後ろに回り、体力を溜めます。メイン集団も追い付いてきそうで、雰囲気はスプリント勝負なのかという感じになっていますが、坂道は残り2kmの手前の登りに入る直前でアタックです。

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タイミング良くアタックをかけた坂道は、集団の先頭で坂を駆けあがって行きました。平坦になったところでまだ少し脚が残っています。ゴールは目前で、最悪でもタイム差無しの先頭集団の一員としてゴールできそうです。

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掛け抜けました。

なんと山岳ステージで取れなかった初のグラン・ツールでのステージ優勝を、この丘陵コースでの奇襲で成し遂げました。

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後続との差はほんの僅か。まさにギリギリのタイミングでのアタックだったようです。

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ステージ優勝です。
タイム差は後続とは付いていませんが、ボーナスタイムが2位のニバリとのあいだに4秒付きますから、逆に差を僅かに広げました。

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今日が終わるとジロ・ディタリアは1日の休養に入ります。そのため、その休養日も総合リーダーの証である「マリア・ローザ」を確保したまま入れることになりました。

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この1位でポイント賞も獲得です。
坂道は1位2回、2位2回と好成績をあげています。

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チーム総合は2位に大差を付けています。

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小野田が最初にやってきた!

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1位は坂道、総合2位のニバリです。総合3位のランダもタイム差無しで入り、ボーナスタイム10秒分こそ差を広げられましたが、まだ予断を許しません。山岳ステージはまだあと5ステージもあるのです。

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唯一取れていない山岳賞ジャージです。2位には入っていますが。

今日逃げていたBuuet Maxime選手が1日で46ポイントを確保して、大逆転で山岳賞ジャージを確保しています。
3位のFissa Bartolo選手も逃げ集団の一員でした。

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ポイント賞です。

どのステージでも一律に1位25ポイント(以下2位20ポイントなど)が設定されているジロ・ディタリアのポイント賞は、平坦ステージだと1位50点だけど山岳ステージでは1位20点とスプリンター向きに調整されているツール・ド・フランスと異なり、総合狙いの選手にも比較的取りやすい賞です。

もしも山岳賞も取っていれば、ステージ優勝、個人総合、ポイント、山岳、新人、チーム総合と6つの表彰台を全て独占で来ていたんですね。


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とうとうここまで来ました。グラン・ツールの優勝により、選手クラスVになります。これにより、このゲームのシステムとしてブロックされていたツール・ド・フランスの出場が可能になりました。

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さっそくスケジュールを変更しました。

前哨戦には主に「Criterium du Dauphine」か「Tour d'Helvetie(ツール・ド・スイス)」のどちらかが選ばれますが、ドーフィネの方を選びました。こちらの方が時期が少し早いので、疲労が抜けやすいと思ったのです。

無論のこと、間隔があけばRythm(勝負勘のようなもの)が落ちますが、ツール・ド・フランスは最初平坦ステージから開幕し、スプリンター達の競演が一段落した後、丘陵コースを混ぜながら中盤以降にピレネーとアルプスでそれぞれ大体3つの山岳ステージをこなします。つまり、坂道のピークを序盤に持ってくる必要はないのです。平坦ステージでは集団ゴールで流れ込むしかないのですから。

これで今年の大まかな計画が決まりました。ジロ・ディタリアで最低でも新人賞、可能ならばもう1つ以上のジャージを獲得してツール・ド・フランスに乗り込み、そして最後にブエルタ・ア・エスパーニャで燃え尽きます。


次回は休養明けの第10~15ステージですね。
その後にまた1日の休養があり、第16~21ステージでこのグラン・ツールは終わります。


by Pro_Cyclist | 2019-03-19 21:11 | 小野田坂道はツールを目指す

Pro Cyclist Manager 2015でツール・ド・フランスを目指す


by Pro_Cyclist